お知らせ

ご門徒連絡

新型コロナウイルス感染拡大に伴う対応について

極楽寺ではコロナウイルス感染拡大に伴い、ご門徒の皆様に対して以下の対応をさせていただきます。
 

1、2020(令和2)年度の経常費(かかり銭)は徴収いたしません。

2、2020(令和2)年度の経常会計予算は、特別会計より支出いたします。
 
 
今年に入り、新型コロナウイルスの感染者が増すにつれ、様々な業種の方々に影響が出るようになりました。
それはご門徒の皆様も例外ではありません。売り上げや仕事の減少により、生活が非常に厳しくなっている方もいらっしゃいます。
 
この状態はすぐに解決するものではなく、長期にわたって影響を及ぼし続けることが見込まれています。
 
その中で極楽寺として何が出来るのかを住職・前住職・門徒総代と協議した結果、今年度の経常費は皆様からご負担いただくことはせず、特別会計から今年度分の予算を支出するということにいたしました。
 
極楽寺は2003年に皆様のお力を頂戴して、新しくて立派なご本堂と納骨堂を建立することができました。
そのおかげで納骨堂の仲間に入りたいという方も増え、そのことで将来の大規模改修に向けた積み立てもすることが出来ています。
その積立金(特別会計)は大きな災害などが発生した時に支援金としての用途も兼ねていて、私たち(寺・門徒)だけのために使うのではなく、被災された方の助けにもなれるように使用しています。
 
今回のコロナの件は、自然災害ではありませんが、今現在の影響力や持続性を考えれば、かつてない規模の災害として捉えるべきなのだろうと思います。
 
2004年の中越地震後、前総代さんから「災害時は寺をどう立て直すかじゃないだろう。寺が人に何が出来るかだろう」というお話をいただいたことがありました。
極楽寺も今回の件で、少なからず影響を受けています(前住職・住職の布教・出張が全部消えました)。このまま行くとどうなるのだろうという不安がないわけではありません。でもこんな時だからこそ、前総代さんのお話のように「寺が人に何が出来るか」を追い求めたいと思っています。
 
そのような思いから今回の対応とさせていただきました。
これは皆様の生活を劇的に良い方向にするものではありませんが、日々の生活のために使っていただいたり、離れたところに住むお子さんやお孫さんのために使っていただけたらと思います。
 
4月になりましたが、今も変わらず見えないものに対する恐れや不安が続いています。
そんな時、私たちは苛立って攻撃的になったり、相手を思いやれないということがあります。
最近では感染した方の個人情報が一気に拡がり、その方達が批判の対象になってしまうという悲しい出来事がありました。ある地域では住むことが出来なくなった方もいらっしゃるとのことです。
 
恐れや不安からくる力は、ただでさえ失うものが多い現実をさらに深く暗いものにしてしまいます。
なかなか難しいことではありますが、その力の何割かを良い方向に向かう力として一人一人が使うことが出来たら、やがて大きな力となっていくのではないでしょうか。
極楽寺の力も微々たるものですが、良い世の中が早くやってくるように尽力していきたいと思っています。
 
最後になりますが、お互い気遣いながら体調管理だけは気をつけていきましょう。
 
極楽寺住職 麻田弘潤
 
*桜の境内地の写真に大した意味はありません。今年はとても良い桜だったのでお裾分けです。

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