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お彼岸参りが始まりました

春のお彼岸になりました。
小千谷では僧侶が一件一件、ご門徒さんのお宅を回りお仏壇でお参りする習慣があります。
これは小千谷市の習慣というよりも、旧小千谷町の習慣のようです。
近隣の村と合併して、小千谷市になって60年が経つそうですが、お寺が関わる習慣は昔のままで、同じ小千谷市でもお参りに行くところと行かないところがあり、ちょっとわかりにくいことになっています。
60年前の車のほとんどない時代の習慣が、今でも残っているのは不思議な感じです。

このお彼岸の期間中に一件一件お参り回る習慣はあまり他に無いようです。
十数年前に京都のご本山の学校でお経の勉強をしていた頃に「お彼岸で新潟の寺が忙しいので帰らせて欲しい」とお願いしたところ、「お彼岸で帰るとはどういうことだ!!」と酷く怒られ、「いやそんなこと言われても物理的に回らない(忙しいのわかるでしょう?)ので帰らせて下さい」「(忙しくもない行事で帰る何て)けしからん!」と噛み合ないやりとりをしていたことがあったのですが、習慣の違いということは後になって知ったのでした。

お彼岸のお参りのいいところはお盆と違って1週間の期間があるので、ご門徒さんと比較的ゆっくりお話し出来ることです。
真面目な話をしたり、お仏壇のお飾りの配置をなおしたり、笑い話したりと、それぞれ話題は変わりますが、貴重なコミュニケーションの場になっています。

今日も朝から回らせていただきます。よろしくお願いします。

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